JCRファーマは24日、Italfarmacoとデュシェンヌ型筋ジストロフィー治療薬「Givinostat」の日本での商業化契約の締結および、希少疾病治療薬についての戦略的提携を発表した。
Givinostatは、Italfarmaco社が開発した経口投与のヒストン脱アセチル化酵素阻害剤で、DMD 患者に対してジストロフィン遺伝子変異に依存せず使用することが可能である。同剤は、米国、EU、イギリスを含む複数の国々で承認されている。なお、日本では現在承認されていない。
同契約により、JCRファーマはGivinostatの日本における独占的商業化権を取得し、規制当局への製造販売承認申請を含む臨床開発活動を担当する。
希少疾病治療薬についての戦略的提携においては、両社のポートフォリオの拡充を目指すとともに、JCRファーマの研究開発パイプラインおよび基盤技術における共同の機会を探求する。
◆Antonio Nardi Italfarmaco Vice President and Head of Business & Portfolio Developmentのコメント
このパートナーシップは、Givinostat へのアクセスの拡大および希少疾病領域におけるさらなる貢献を目指すという当社のグローバル戦略における重要なマイルストーンである。
JCRファーマのイノベーションへの取り組み、日本における強み、そして患者中心のサイエンスへの注力は、当社にとってJCRファーマが、日本だけではなくグローバルにおいても希少疾病ポートフォリオを拡充するための理想的なパートナーであることを示している。
◆芦田信JCRファーマの代表取締役会長兼社長のコメント
Italfarmacoとのパートナーシップは、当社が次のフェーズへと成長を遂げるための重要なステップであり、将来の研究開発のパートナーシップやクロスライセンスの機会へと発展する可能性のある、両社の長期的な関係の第一歩となり得るものである。
当社は希少疾病の治療薬開発に引き続き注力しており、Givinostat は、このような当社の取り組みをより広範な日本の希少疾病患
者の皆さんへと拡大するものである。

