サンバイオは8日、再生医療製品「アクーゴ販売」に向けて、執行役員信頼性保証・薬事本部長として延山宗能氏、執行役員生産本部長として磯野哲也氏をキャリア採用したと発表した。
再生医療製品「アクーゴ脳内移植用注」は、2024年7月に厚労省より条件及び期限付き承認された。本年10月には厚労省の薬事審議会再生医療等製品・生物由来技術部会において、製造販売承認事項一部変更承認をしても差し支えないとの判断を受けた。
今後アクーゴが発売に向かう中で、製造体制と品質保証の強化を行い、国内での安定供給を図っていく。 今回のキャリア採用により、延山氏が有する信頼性保証に関する豊富なビジネス経験、及び磯野氏が有する医薬品製造に関する豊富なビジネス経験に基づいて国内における安定した普及体制の着実な構築を通じて、今後の米国展開へとつながる基盤を強化し、企業価値最大化に向けた取り組みを推進する。
延山氏は、外資系製薬企業において、研究開発および信頼性保証領域で幅広くキャリアを築き、新薬候補の導入評価、開発戦略の立案・実行、承認申請、市販後のライフサイクルマネジメントを主導してきた。
CSLベーリングでは、執行役員 薬事部長、総括製造販売責任者を務めるとともに、国内外のリーダーシップチームの一員として組織開発や人材育成にも注力し、多様な専門性を持つチームの能力向上と持続可能な組織づくりに寄与してきた。
磯野氏は、中外製薬でバイオ原薬の製法開発および治験薬製造に携わり、多くの自社開発製品のグローバル承認取得に貢献した。その後、中外製薬では宇都宮工場長として、グローバル市場へ供給されるバイオ原薬および製剤の強固な安定生産・安定供給体制を確立した。
また、バイオ人材の育成に長年注力しており、業界内外の幅広い関係者との連携を通じて、日本のバイオ医薬品業界における次世代リーダーの育成にも貢献を続けている。
◆延山氏のコメント
再生医療が患者さんの希望となる時代を確かなものにするため、品質、安全性、薬事のあらゆる局面で“揺るぎない信頼性”を築いていく。アクーゴの上市をはじめ、サンバイオの革新的な治療を一日も早く届けることに全力を尽くしたい。
◆磯野氏のコメント
再生医療のグローバルリーダーになるというサンバイオの使命のもと、生産本部長として、世界初の細胞治療薬を患者さんにお届けする確固たる責任を果たす所存である。グローバル水準の品質とGMPを追求しつつ、強靭な供給体制を確立し、サンバイオの革新的な医薬品を必要とする世界中の患者さんへ迅速かつ安定的に提供できるように尽力致したい。
◆森敬太サンバイオ代表取締役社長のコメント
今回、信頼性保証における長年の経験と実績をもつ延山氏、製造における長年の経験と実績をもつ磯野氏を迎え入れることができ、大変嬉しく思っている。 延山氏と磯野氏が有する経験及び能力は、当社グループの再生医療等製品をこれから多くの患者さんに安心して届けるために必要不可欠であり、また、企業として発展していく上での大きな推進力になると確信している。


