カンボジアの「ジャパンハート アジア小児医療センター」が開院式 藤木優ブライセン社長らが出席

写真提供:ジャパンハート
 

 ブライセンは12日、ジャパンハートがカンボジアに設立した「ジャパンハート アジア小児医療センター」開院セレモニーの招待を受け、藤木優代表取締役社長らが出席したことを明らかにした。
  開院式は10月31日に開催され、駐カンボジア日本国特命全権大使・植野篤志閣下、カンボジア王国保健省大臣・チアン・ラー閣下をはじめ、日本およびカンボジア両国から約300名が出席した。
 ジャパンハートは、「医療の届かないところに医療を届ける」という理念のもと、アジア各国で医療支援を行う日本発の国際医療NGOである。同社は、これまジャパンハートの活動に賛同し、寄付などの形で支援を行ってきた。
 今回開院した「ジャパンハート アジア小児医療センター」は、ジャパンハートが長年取り組んできた小児医療支援の成果を結集した拠点施設である。小児がんなどの重い病気を抱える子どもたちが、無償で安全かつ高度な医療を受けられる環境を整備するとともに、現地医療従事者の育成を通じて持続可能な医療提供体制の構築を目指している。
 式典では、現地僧侶による祈祷の後、吉岡秀人医師(ジャパンハート創設者・新病院院長)がスピーチを行い、「2018年にカンボジアで小児がん治療を始めたときには助かる子どもはおよそ1割にすぎなかった。今では5割が助かるようになったが、先進国では8割。この差を埋めていきたい」と宣言した。
 また、「この病院をアジアで、そして世界で最も尊敬される病院のひとつにしたいと思う。世界のお手本になるような病院を目指す」と語った。
 式典後には、鈴木氏も施設を見学し、医療センターの設備および運営体制について理解を深め、現地の医療関係者および支援団体の人々と交流した。
 同センターの開設は、「アジアの生存格差(サバイバルギャップ)をゼロにする」というジャパンハートの目標を具現化するもの。今後は200床のうち100床をあけて小児がん患者の受け入れからスタート。外来診療も開始し、地域の医療体制を支える拠点として機能が拡大していく予定である。
 ブライセンは、これまでの支援活動を通じて築いたジャパンハートとの関係を、今後も大切にし、社会的課題の解決に貢献できる取り組みを継続。事業活動と社会貢献活動の両輪で、持続可能な社会の実現に寄与する企業を目指す。

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