MSDは30日、抗PD-1抗体「キイトルーダ」について、再発卵巣がんに対する適応追加承認申請を行ったと発表した。
卵巣がんの約90%は、卵巣の表面を覆う上皮(表層上皮)に発生する上皮性腫瘍である。現在、公的な指針として定められている検診はなく、初期の段階には症状が出にくいため、見つかったときには進行しているケースが多い。
国内では、2021年の診断数は1万3456人で、2023年には5154人が亡くなっている。卵巣がんに対しては、主に白金系抗悪性腫瘍剤を中心とした化学療法が実施されているが、白金系抗悪性腫瘍剤抵抗性の再発卵巣がんに対する治療選択肢は限られている。
今回の適応追加承認申請は、白金系抗悪性腫瘍剤抵抗性の再発卵巣がんにおいて、キイトルーダと化学療法の併用を評価した無作為化二重盲検P3試験であるKEYNOTE-B96/ENGOT-ov65試験のデータに基づくもの。

