Haihe Biopharmaと卵巣明細胞がん治療薬「リソバリシブ」の独占的ライセンス契約締結 大鵬薬品

 大鵬薬品は16日、Haihe Biopharma(本社:中国上海)とPI3Kα(phosphatidylinositol 3-kinase alpha)阻害剤「リソバリシブ」(開発コード:CYH33)の開発・製造・販売に関する独占的ライセンス契約を締結したと発表した。
 同剤は、Haihe Biopharmaの子会社である海和(ハイヘ)が現在日本で卵巣明細胞がん治療薬として製造販売承認申請中の化合物。同契約に基づき、大鵬薬品は日本における同剤の独占的な開発権、製造権、商業権を取得し、Haihe Biopharmaは契約一時金、開発・販売マイルストーン、売り上げに応じたロイヤリティを大鵬薬品から受け取る。
 同剤は、Haihe Biopharmaが創製した新規の選択的PI3Kα阻害剤である。日本においては「がん化学療法後に増悪したPIK3CA遺伝子変異を有する進行・再発の卵巣明細胞がん」を想定効能として、本年8月に海和製薬が製造販売承認申請を行った。また、本年6月に厚労省より希少疾病用医薬品(オーファンドラッグ)の指定を受けている。

◆小林将之大鵬薬品代表取締役社長のコメント
 これまでも協力関係を築いてきたHaihe Biopharmaと、今回新たに提携が実現したことを大変うれしく思う。卵巣明細胞がん患者さんへの新たな治療選択肢になると期待される本剤を通じて、患者さんや医療関係者に、より一層貢献できるようHaihe Biopharmaとともに取り組んでいく。

◆Haihe Biopharmaの丁健Academicianのコメント
 がん領域における日本のリーディングカンパニーである大鵬薬品と、PI3Kα阻害剤リソバリシブの提携を大変うれしく思う。本提携により、今後大鵬薬品とともに、卵巣明細胞がんおよびその他のPI3Kα関連疾患に苦しむ患者さんのより良い治療に貢献できるよう尽力していく。

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