
世界有数の医療技術企業のベクトン・ディキンソン・アンド・カンパニー(BD)と、ラボラトリーオートメーションソリューション開発会社のBioseroは25日、創薬促進への寄与を目的としたロボットアームとBDフローサイトメトリー機器の統合に成功したと発表した。
両社は共同で、バイオセロのGreen Button Goソフトウェアと互換性のあるBDフローサイトメーター装置ソフトウェア内の新しいソフトウェア機能を開発し、ロボットアームとの容易な統合を可能にするために、カスタム研究のニーズでバイオ医薬品および受託研究機関を共同でサポートする予定である。
従来、創薬と開発のためのラボのフローサイトメトリーワークフローのいくつかのステップには、手動のプロセスが必要であった。ロボット統合により、これらの手順を自動化できる。
たとえば、サンプルは通常、フローサイトメーターに一度に1枚ずつマルチウェルプレートにロードおよび分析されるため、マルチウェルプレートを交換するたびに時間のかかる手動ステップが必要になる。ロボットアームの統合により、数十、場合によっては数百のマルチウェルプレートを人間の介入なしに自動的に交換できる。
フローサイトメトリーは、創薬と開発の多くの段階で使用される強力なツールだ。薬物スクリーニングでは、研究者は膨大な集団内の単一細胞に対する潜在的な薬物候補の効果を分析できる。細胞治療の製造では、フローサイトメトリーを使用して製造プロセスのさまざまな段階で細胞を分析および特性評価し、最終的な細胞治療製品の安全性と有効性を確保する。
BD FACSymphony A1 Cell Analyzer、BD FACSymphony A5 SE Cell Analyzer、BD FACSLyric Flow Cytometry System用のBiosero自動化ソフトウェアと互換性のあるBDフローサイトメーター装置ソフトウェアの新バージョンは、2025年に現地の営業担当者を通じて研究用に利用可能になる予定だ。
BD FACSDiscoverファミリーの機器も、将来の統合のロードマップに含まれている。
◆Steve Conly BD Biosciencesワールドワイドプレジデントのコメント ハイスループットの薬物スクリーニングと細胞治療の製造の取り組みが、ロボット統合が提供できる拡張性、再現性、品質、速度に依存しているバイオ医薬品企業や受託研究機関にとって、自動化はますます重要になっている。
このコラボレーションは、現在および将来のバイオ医薬品パートナーにとって自動化の新たな章を開きます。ラボオートメーションの信頼できるリーダーであるBioseroと力を合わせることで、患者さんが人生を変える可能性のある治療法をさらに迅速に市場に投入できるようにする。
◆Ryan Bernhardt BioseroCEOのコメント
Bioseroのラボオートメーションソフトウェアのポートフォリオは、フローサイトメーター、ロボットアーム、モバイルロボット、その他の機器と1つのコミュニケーションエコシステム内で連携し、科学プロトコルを自動化し、人的エラーを減らしながらラボの生産性を向上さる。
このコラボレーションは、創薬と開発の重要な作業にラボラトリーオートメーションを使いやすく、拡張性があり、適応性のあるものにするという私たちのビジョンを前進させる。