第一三共は19日、開発中のイフィナタマブ デルクステカン(I-DXd/DS-7300、抗B7-H3抗体薬物複合体[ADC])について、米国FDAより進展型小細胞肺がん対象に画期的治療薬(Breakthrough Therapy)指定を受けたと発表した。対象は、プラチナ製剤ベースの化学療法中または治療後に病勢進行した進展型小細胞肺がん治療。
今回の「画期的治療薬」指定は、進展型小細胞肺がん患者を対象としたP2試験(IDeate-Lung01)および、切除不能な進行性または転移性固形がん患者を対象としたP1/2試験(IDeate-PanTumor01)データに基づくもの。IDeate-Lung01の主要解析結果は、本年9月開催予定の世界肺がん学会(WCLC 2025)で発表する予定である。
同剤における「画期的治療薬」指定は今回が初めてで、第一三共のオンコロジーパイプライン全体では14番目の指定となる。
同社は、進展型小細胞肺がん患者に同剤を一日も早くお届けできるようFDAとの協議を進めていく。