デュシェンヌ型筋ジストロフィー治療薬「TAS-205」国内P3試験で主要評価項目未達 大鵬薬品

 大鵬薬品は8日、デュシェンヌ型筋ジストロフィー(DMD)治療薬「TAS-205」について、相無作為化プラセボ対照二重盲検比較試験及び非盲検継続投与試験(P3相REACH-DMD試験)において主要評価項目が未達であったと発表した。
 歩行可能コホートでの主要評価項目である投与52週時の床からの立ち上がり時間のベースラインからの変化量に有意な差が認められなかったもの。
 同試験の歩行可能コホートは、5歳以上の男性DMD患者を対象としたプラセボ対照多施設共同二重盲検比較試験として日本で実施した。同剤あるいはプラセボを52週間、1日2回連日経口投与し、本剤の有効性の検証を目的とした。全国26施設の医療機関が参加し、2020年11月から2023年12月の間に82例が登録された。
 同試験の詳細な解析結果は、今後しかるべき学術集会等で発表する予定である。
 なお、同剤の開発は、国立研究開発法人日本医療研究開発機構(AMED)による平成31年度「医療研究開発革新基盤創成事業(CiCLE):第4回公募」において、課題名「患者レジストリを活用した日本発の新規作用機序を有する革新的デュシェンヌ型筋ジストロフィー治療薬の開発」として2019年12月に採択された。

タイトルとURLをコピーしました