新型コロナ経口治療薬「ゾコーバ」日本で6歳以上かつ体重20kg以上小児への用法・用量追加申請 塩野義製薬

 塩野義製薬は30日、新型コロナ経口治療薬「ゾコーバ」について、現在の12歳以上から、6歳以上かつ体重20kg以上に範囲を拡大する用法・用量の追加申請を実施したと発表した。
 また、小児患者でも簡便に服用可能な小型の錠剤(25mg錠)を、新剤型として併せて申請した。
 ゾコーバの用法・用量の追加申請は、6歳以上12歳未満の小児COVID-19患者を対象とした国内P3試験(jRCT:2031230140)の良好な結果に基づくもの。同試験は、ゾコーバを1日1回、5日間投与した際の安全性および忍容性、薬物動態を確認することを主要目的として実施し、117例が登録された。
 その結果、ゾコーバ群の安全性および忍容性は良好であり、重篤な有害事象や新たな有害事象は認められなかった。また、ゾコーバ群の薬物動態は、成人でこれまで確認されたものと大きな違いはなかった。加えて、成人と同様の優れた抗ウイルス効果も確認された。
 COVID-19は、依然として公衆衛生上の重大な課題である。一方で、現在12歳未満の小児に使用可能な経口抗ウイルス薬はなく、安全かつ簡便に使用できる経口抗ウイルス薬の開発が求められている。今回の用法・用量の追加申請が承認されれば、ゾコーバは6歳以上かつ体重20kg以上の小児での新たな治療選択肢になる。
 なお、同件が2026年3月期の連結業績に与える影響は軽微である。

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