扶桑薬品は6日、東レとの経口そう痒症改善剤「レミッチ」の用途特許を巡る訴訟について、東レの用途特許侵害を認定し74億7287万円の損害賠償を命じた2審の知財高裁判決を不服とし、同日、最高裁判所に上告及び上告受理の申立てを行ったと発表した。
知財高裁は5月27日、同訴訟において用途特許侵害を認定し、後発品メーカーの沢井製薬に142億9093万円、扶桑薬品に74億7287万円の賠償金および遅延損害金の支払いを命じている。
扶桑薬品は、「当社はこれまで、本製品は東レが保有する特許権を侵害しないこと等を主張してきた。控訴審において当社の主張が認められなかったことは誠に遺憾であり承服できかねない」としている。
なお、同件が業績に与える影響については、今後開示すべき事項が判明した場合に速やかに告知する。