全身性エリテマトーデス患者・家族向け疾患啓発サイト及びLINEケアナビの情報提供拡充 アストラゼネカ

 アストラゼネカは9日、全身性エリテマトーデス(SLE)の患者とその家族をはじめとする周りの人に向けて、疾患啓発サイト「SmiLE.jp」と LINE アカウント「ケアナビ」による情報提供サービスを拡充していくと発表した。
 情報提供サービスの拡充は、継続的な情報提供を通じて疑問や不安の解消に貢献することを目的としたもの。
 SLEは自身の免疫機能が体内の正常な組織を攻撃してしまう自己免疫疾患で、国の指定難病のひとつだ。日本国内の患者数は6~10万人と推定されており、患者の9割を女性が占め、特に20歳代から 40 歳代で発症が多い疾患である。
 さまざまな臨床症状を伴う複雑な疾患であるため、患者さんは多くの場合、疾患を完全にコントロールすることが難しく、生活や健康関連のQOLの低下を経験する場合があると報告されている。
 就業や就学、また女性の場合は妊娠や育児、出産・産後の職場復帰などのライフステージにおいて影響を受けやすく、ひとりひとりに合った治療方針や目標について、専門医とのコミュニケーションが欠かせない疾患でもある。
 だが、SLEは患者数が少ないことや、患者ごと、あるいは日ごとに異なる多彩な症状が出るため、自分に当てはまる情報を得ることが難しいケースがあり、診断時に得た情報や印象が、その後の治療や生活に影響を与えることもある。
 そこで、アストラゼネカは、患者とのワークショップを実施し、患者の声を聞きながら、疾患や治療、生活等に関する疑問や不安に寄り添うサービスや情報を、疾患啓発サイト「SmiLE.jp」と LINE アカウント「ケアナビ」を通して継続的に提供していく。
 同社は、「患者さんを第一に考える」企業バリューの元、SLE患者が治療や生活に前向きに取り組める環境作りへの貢献を目指す。

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