世界IBDデーで患者レシピ「IBDreamめし」を特設    武田薬品

 武田薬品は19日、世界IBDデーに合わせて、炎症性腸疾患(IBD)患者向けの特設WEBサイト(https://ibd-intheirshoes.jp/)で、IBD患者さん向け「IBDreamめし」のレシピを公開したと発表した。
 世界IBDデーは、毎年5月19日に設定されており、世界中で様々な疾患啓発のキャンペーンが行われている。IBDは、比較的若年に発症し、患者さんは頻回の下痢や血便、腹痛などの症状によって日常生活が制限されている。
 また、炎症の範囲と重症度によって異なるが、腸に負担をかけない食事を心がけることが大切で、多くのIBDの患者は食べたいものを満足に食べることが難しいという課題を抱えながら生活を送っている。
 武田薬品は、IBDの好発年齢層である20代に着目し、IFMSA-Japan (国際医学生連盟 日本)、日本薬学生連盟および栄養学生団体【N】ならびにエームサービスとの共催で、「レシピワークショップ」を3月28日にオンラインで開催した。「レシピワークショップ」は、疾患に関するレクチャーや参加者間でのディスカッションを通じて、参加者にIBDを身近な問題として捉えてもらい、IBDの患者さんが食事を楽しめるようなレシピをチームで作り上げることを目指した取り組みである
 シピワークショップに参加した約30名の学生は、ワークショップに加え、IBD患者の日常を疑似体験できるシュミレーションプログラム「In Their Shoes(https://www.takeda.com/ja-jp/announcements/2020/In-Their- Shoes/)」にも参加した。参加学生は、IBDの患者が抱える悩みを経験したうえで、専門分野の異なるメンバーで構成される4つのグループに分かれ、エームサービスの管理栄養士と協働し、「肉類」、「揚げ物」、「ご飯物」、「麺類」という各テーマに沿ったレシピについての検討を行った。
 その結果、学生ならではの発想と、管理栄養士の専門的な視点を包括的に取り入れた「IBDreamめし」のレシピが作成された。
 今回、IBDreamめしとして作成された「ジューシーおいしい牛かつサンド」、「鮭南蛮 彩り野菜と豆腐のタルタルを添えて」、「サクサクチキンと太陽のガーリックライス」、および「バジルチーズを溶かして食べる!米粉のトマトラーメン」、ならびにエームサービスのオリジナルレシピである「豆乳ババロア」を加えた計5つのレシピは、武田薬品の IBD患者向け特設 WEB サイト(https://ibd-intheirshoes.jp/)で公開している。
 同レシピは、実臨床で IBD の患者により近い場所で接している管理栄養士の観点から、斎藤恵子氏(東京医科歯科大学医学部附属病院臨床栄養部副部長先)が監修している。
 武田薬品では今後も、IBD 疾患への理解が社会で認知されるよう、社会を構成する様々なステークホルダーと共に、IBD患者にとって最適な社会づくりを目指していく。

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