大鵬薬品は5日、同社コーポレートベンチャーキャピタル(CVC)の大鵬イノベーションズが、国立研究開発法人日本医療研究開発機構(AMED)が実施する「創薬ベンチャーエコシステム強化事業」における認定ベンチャーキャピタル(認定 VC)に採択され、11 月 1 日にAMEDと契約を締結したと発表した。
同事業は、創薬ベンチャーにおける新薬の開発に必要な資金の供給源不足を解消するため、創薬に特化したハンズオンによる事業化サポートを行うVCを認定し、その認定したVCによる出資を要件として、創薬ベンチャーが実施する実用化開発を支援し、日本の創薬ベンチャーエコシステムの底上げを図るもの。
大鵬イノベーションズは、2019年の設立以来、創薬ベンチャーへの投資と、将来的にゲームチェンジャーに成長しうるシーズや基盤技術を持つ創薬ベンチャーの設立を目指したインキュベーションに注力している。投資先のうちPRD TherapeuticsとStapleBioは、同社のハンズオン支援を経て設立され、その後、各社の事業に共鳴した多くの投資家が出資している。加えて、国内の創薬エコシステムの裾野を広げるため、起業家育成の支援およびメンタリングなどを行うアクセラレーションプログラムも推進している。
大鵬薬品と大鵬イノベーションズは、今後も国内の創薬ベンチャーエコシステムの構築により一層貢献し、アンメット・メディカル・ニーズを満たす画期的新薬の社会への提供に積極的に取り組んでいく。