JCRファーマは30日、「テムセル」(一般名:ヒト(同種)骨髄由来間葉系幹細胞)の静脈内投与による新生児低酸素性虚血性脳症(nHIE)に対する適応拡大(開発番号:JR-031HIE)について、開発中止を決定したと発表した。
JR-031HIEのP1/2試験は、標準治療である低体温療法を行う群(低体温療法群)と、低体温療法にテムセルを併用する群(テムセル併用群)との並行群間比較試験として実施した。
生後18ヵ月時点の発達指数により治療有効性を評価したが、テムセル併用群は、低体温療法群に対して臨床的に意義のある差を示すことができなかった。
同適応拡大の開発の進め方について、臨床試験結果を詳細に解析し検討を重ねたが、総合的に判断した結果、今回の開発中止が決定した。
なお、同件に関する2025 年3月期の同社連結業績への影響はない。