グローバル市場での成長目指して希望退職制度実施 田辺三菱製薬

 田辺三菱製薬は、29日、希望退職制度を実施すると発表した。同制度の実施は、グローバル市場で成長する企業をめざし、「成長戦略実行に必要なケイパビリティを持つ人員」の配置、「専門性の高い人材、多様な人材が活躍できる組織」の実現に向けた人材ポートフォリオの見直しの加速を目的としたもの。
 新薬の研究開発の高度化や難化、医療費・薬剤費抑制策の推進など製薬業界を取り巻く事業環境は厳しさを増している。こうした環境変化を乗り越えるため、田辺三菱製薬は、自社創薬型の製薬企業として、希少疾患を中心とした研究開発に注力し、成長市場である北米での事業強化および安定した経営基盤の構築と経営資源の最適配分を推進してきた。
 だが、継続的に企業価値を高めるには、国内の事業基盤を維持しつつ、北米を中心とした成長市場の事業をより一層強化することが必要で、田辺三菱製薬は、「成長戦略と構造改革の両輪での推進が不可欠」との考えを示している。希望退職制度の概要は次の通り。

(1)対象者  2025年1月1日時点で45歳以上かつ勤続年数5年以上の従業員

(2)募集人数 特に定めない

(3)募集期間 2024年10月1日から10月11日(予定)

(4)退職日  2024年12月31日

(5)優遇措置 通常の退職金に割増退職金を加算して支給する

 希望者に対しては再就職支援サービスを提供する。

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