花王小田原事業場がABINC「いきもの共生事業所」承認取得

 花王の小田原事業場が、いきもの共生事業推進協議会(ABINC)の「いきもの共生事業所認証」(ABINC認証)を取得した。生物多様性に配慮した環境保全の取り組みが高く評価されたもの。同社のABINC認証取得は、2015年の鹿島工場、2018年の川崎工場認証取得に続く3例目となる。
 ABINC認証とは、一般社団法人 企業と生物多様性イニシアティブが作成した「いきもの共生事業所推進ガイドライン」および「土地利用通信簿」を認証基準として、企業における生物多様性に配慮した緑地づくりや管理・利用などの取り組みを、ABINCが第三者評価・認証するもの。
小田原事業場は、1969年にカネボウ化粧品の工場として稼働を開始し、2014年には花王グループ化粧品事業に関する研究開発と生産の機能を一体化した事業場として統合・再整備された。
 小田原城の北東2.2km、東は酒匂川に面して良質な水資源に恵まれ、多くの野鳥が飛び交う自然豊かな地域にある。敷地面積は60,797㎡、緑地面積が9,146㎡(15%)で、植栽樹木数4762本の内4313本(90.6%)が在来種だ。2018年度より生物多様性保全の取り組みを開始し、花や実のなる植物を植えて、事業場内の神社や桜並木には鳥類用の巣箱を設置するとともに、エコスタックや石積み等の構造物を貨物門緑地エリアに配置、間伐材はビートルアパートやテーブル・イスなどに再利用し、残材は肥料化して事業場で再利用している。
 小田原市が取り組む酒匂川水系メダカ(小田原メダカ)保護のための里親制度にも登録しており、2018年5月に、小田原市より5匹のメダカを迎えて養育、人工孵化に成功して現在では25匹まで増加した。
 今後は、自然に産卵できるようメダカの池の設置も予定している。また、すでにABINC認証を取得している川崎工場の支援のもと、ジャコウアゲハの保護活動などに取り組むとともに、定期的に植物、鳥類、昆虫類のモニタリングを実施していく。

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