iPS細胞技術の美容・健康分野への応用に向けアイ・ピースと提携 レジュ

 iPS細胞の健康・美容ヘの応用を目指すレジュは、本年4月よりiPS細胞を中心とした医療用細胞の製造受託を行うアイ・ピースとの技術・業務提携を開始した。
 レジュは、これまでiPS細胞から出る成長因子等、体の細胞レベルでの再生・活性化に有効と期待される複数の成分iPSF(iPS細胞抽出成分)の作製技術に加え、iPSFの肌、頭皮、関節を含む体の様々な部位への健康や美容効果のエビデンスの収集などの研究を進めてきた。
 顧客により良い製品を安心して利用して貰うためには、自社の研究・技術開発を進めるだけではなく、より高品質なiPS細胞をiPSF製造に使用し、トップレベルのiPS細胞サイエンスや培養技術等を積極的に取り入れていくことが重要でアイ・ピースとの提携に至ったもの。
 今回提携を開始したアイ・ピースは、京都大学山中伸弥教授の研究室出身で、世界で初めてヒトiPS細胞の樹立成功を報告した論文の第二著者でもある田邊剛士氏が2015年に設立。iPS細胞に関連する深いサイエンスや専門性を持ち合わせるのみならず、細胞移植医療を開発するグローバル製薬企業等に対し医療用グレードの細胞を提供するなど、高品質なiPS細胞を製造する技術を有している。
 今回の提携により、アイ・ピースが製造する高品質なiPS細胞の供給を受けるだけでなく、iPS細胞の培養技術等ノウハウの提供によりレジュの製品・サービスの向上を図り、さらにアイ・ピースが行う個人向けのiPS細胞製造・保管サービス「My Peace」と連携し、My Peaceの顧客にレジュの技術であるiPSFの提供が可能になる。

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