カボメティクス 国内で腎細胞癌の製造販売承認取得      武田薬品

 武田薬品は25日、「カボメティクスについて、根治切除不能または転移性の腎細胞癌に対する治療薬として、国内で製造販売承認を取得したと発表した。
 今回の承認は、血管内皮細胞増殖因子受容体チロシンキナーゼ阻害剤(VEGFR-TKI)による治療後に増悪した、根治切除不能または転移性の淡明細胞型腎細胞癌患者さんを対象とした海外臨床P3試験のMETEOR試験、化学療法歴のない、根治切除不能、根治切除不能または転移性の淡明細胞型腎細胞癌患者を対象とした海外臨床P2試験の CABOSUN 試験、およびVEGFR-TKIによる治療後に増悪した日本人進行腎細胞癌患者35名を対象に有効性と安全性を検討した国内臨床P2試験のCabozantinib-2001試験の結果に基づくもの。
 Cabozantinib-2001 試験の治験参加施設の責任医師である大家基嗣氏(慶應義塾大学病院 泌尿器科)は、「進行性腎細胞癌に対する治療薬は複数存在するが、未だに予後は不良であり、既存薬剤への初期耐性や獲得耐性といった問題点がある」と指摘。さらに、「骨・肝などの臓器転移がある患者に対しても有効な薬剤が求められている。カボメティクスは、その薬理特性および臨床成績から、それら臨床的課題を解決する可能性が示唆されている。なお、安全性の観点から添付文書の内容に沿った適正な使用が必要である」とコメントしている。

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