第一三共株は4日、ダトポタマブ デルクステカン(Dato-DXd/DS-1062、抗TROP2抗体薬物複合体[ADC])について、非扁平上皮非小細胞肺がん・転移性乳がんを対象とした2つの販売承認申請を欧州医薬品庁(EMA)が受理したと発表した。
対象は、局所進行または転移性の非扁平上皮非小細胞肺がん、およびホルモン受容体(HR)陽性かつHER2陰性(IHC 0, IHC 1+ または IHC 2+/ISH-)の手術不能または転移性乳がんに係る二次/三次治療。
今回の2つの申請は、2023年10月開催の欧州臨床腫瘍学会(ESMO 2023)で発表されたActionable遺伝子変異の有無を問わず、前治療歴のある局所進行または転移性非小細胞肺がん患者を対象としたP3試験(TROPION-Lung01)、および化学療法の前治療歴のあるHR陽性かつHER2陰性の手術不能または転移性乳がん患者を対象としたP3試験(TROPION-Breast01)の結果に基づくもの。
第一三共は、非小細胞肺がんおよびHR陽性かつHER2陰性の乳がん患者へ新たな治療の選択肢を提供することで、欧州のより多くのがん患者への貢献を期待している。