国内営業組織再編でオンコロジーとスペシャリティケア領域に「セールス」および「マーケティング部」設置 アステラス製薬

 アステラス製薬は7日、国内営業組織体制について、現在の組織を発展的に解消し、4月1日よりオンコロジー領域とスペシャリティケア領域に、「セールス」および「マーケティング部」を設置する新組織体制を発表した。今回の国内営業組織の再編は、製品ごとの最適な営業モデル構築を目的としたもの。これにより、各疾患領域に特化したセールス&マーケティング体制になる。
 近年、アステラス製薬の国内製品ポートフォリオは専門性の高い製品にシフトするとともに、新型コロナウイルス感染症の感染拡大を契機とした新しい生活様式の浸透や医師の働き方改革などにより、同社の日本の営業組織を取り巻く環境も大きく変化してきた。こうした中、同社は、「常に変化を先取りし、イノベーションを求め挑戦することで、組織としての機敏性を高め、企業価値を持続的に向上できる」との考えを示している。
 そこで、アステラス製薬、同社の革新的な医薬品を必要とする全ての患者に提供し続けるために、現在の組織を発展的に解消。「製品ごとの最適な営業モデルの構築」、「カスタマーエンゲージメント(顧客と企業の深い信頼関係)の強化」を目的に、6つのスタッフ機能と、2つのセールス機能から構成される新たな日本コマーシャルの組織体制をスタートさせる。新しい営業組織体制は次の通り。

1、製品ごとの最適な営業モデルの構築

・オンコロジー領域とスペシャリティケア領域に、「セールス」および「マーケティング部」を設置します。これにより、各疾患領域に特化したセールス&マーケティング体制になる。

・医薬情報担当者(MR)は引き続き、各疾患領域・各製品に関する専門性を向上させ、顧客のニーズに応じた情報提供・収集活動を行う。各領域の「セールス」には、MRが所属する営業部として、「オンコロジーセールス」(泌尿器がん営業部、血液がん営業部)、「スペシャリティケアセールス」:(RA〔リウマチ〕営業部、スペシャリティケア営業部)を設置する。

2、カスタマーエンゲージメントの強化
・顧客のニーズに応じた、データに基づくオムニチャネル戦略の企画・実行・検証と、より高いカスタマーエンゲージメントを実現する営業ケイパビリティ強化のために、「カスタマーエクセレンス部」を設置する。

・これまでのオンラインによる情報提供・収集を専門に行うアステラス オンラインMRの活動をさらに強化するために、「オンラインカスタマーエンゲージメント部」を設置する。

・アステラス製薬の製品を、確実に患者さんに届けるために、製商品管理などの流通に関わる機能を集約した「流通部」を設置する。

・日本営業組織全体の戦略策定と、安定的な営業活動および組織運営のために、「戦略企画部」を設置する。

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