ファイザーは1日、新型コロナ経口治療薬「パキロビッド」製品群について、投与開始前の文書による患者または代諾者の同意取得に関する承認条件が解除されたと発表した。
パキロビッドパックの特例承認後に同社が提出した資料が規制当局によって審査され、承認内容の適切性が確認されたことを以て同意取得に関する承認条件の解除が決定されたことによるもの。
パキロビッドパックは、2022年1月14日に厚労省に製造販売承認申請を行い、同年2月10日に特例承認を取得した。また、パキロビッドパック600およびパキロビッドパック300は2022年11月14日に承認を取得し、本年3月22日から一般流通を開始している。
なお、パキロビッドパック300は、ニルマトレルビルが通常用量の半量の製剤で、中等度の腎機能障害[eGFR(推算糸球体ろ過量)30mL/min以上60mL/min未満]の患者用パッケージとして開発した。
ファーザーは、今後もパキロビッドに関する適正使用と最新の情報提供に努めるとともに、医療従事者専用サイトで併用禁忌や注意の薬剤を処方前に確認する『投与前確認項目一覧表』を引き続き提供していく。