第8次医療計画で薬剤師が活躍できる体制構築に尽力 京都府薬総会で河上会長が所信表明

河上氏

 京都府薬剤師会は18日、同会館で2023年度第22回臨時総会を開催し、河上英治氏を会長に再任した。また、副会長として、渡邊大記、四方敬介、楠本正明、砂川雅之、橋本和代の各氏および、常務理事8名、理事35名を承認。加えて、2022年度事業並びに決算、2023年度第一次補正予算案も承認した。
 3期目となる河上会長は、「来年4月1日より第8次医療計画がスタートする。これは、6年毎に国が指針を出して、各府県がそれに従って医療計画を実施して行くものであるが、第8次医療計画では、薬剤師の確保、特に病院薬剤師の確保、5疾病6事業に関して薬剤師が活躍できる質の担保が要望されている」と説明。
 その上で、「その実現に向かって、京都府薬も京都府薬務課とともに尽力してていきいたい」と所信表明した。
 さらに、2025年に京都で開催される日本薬剤師会学術大会にも言及し、「成功裏に治めるためにきっちりと準備していきたい」と明言。「これまでの会長2期の経験を活かして、外部会議においても京都府薬としてしっかりと発言していきたい」と抱負を述べた。
 また、祝辞の中で橘昌利京都府福祉部薬務課長は、「オンライン資格確認や電子処方箋の全国的な展開に向かって環境整備が進められている。各病院、各薬局においては、切れ目のない、より質の高い医療の提供のために、薬剤師の専門性を活かした正確・適切な服薬指導をお願いしたい」と要望した。
 さらに、「第8次医療計画においては、安全で良質な医療体制の構築に向けて必要な薬剤師の確保などを皆さんとご協力の上で取り組んでいきたい」と訴えかけた。
 総会では、2022年度決算として、経 常 収 益 合 計 2億6061万4533円 、 経 常 費 用 合 計 2億6853万9604円を承認。また、監事に、乾賢一氏(大学)、近田厚子氏(中京薬剤師会)、豊田幸宏氏(弁護士)を選出した。

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