他家iPS細胞由来網膜色素上皮細胞 PMDAにP1/2試験治験計画届出書提出 住友ファーマとヘリオス

 住友ファーマとヘリオスは25日、日本国内で共同開発している他家iPS細胞由来網膜色素上皮(RPE)細胞(開発コード:HLCR011)について、住友ファーマが網膜色素上皮裂孔の患者を対象とするP1/2試験の治験計画届出書を医薬品医療機器総合機構(PMDA)に提出したと発表した。
 今後、PMDAによる治験計画届出書の30日調査を経て、同臨床試験を開始する予定である。
 住友ファーマとヘリオスは、他家 iPS 細胞由来 RPE 細胞を用いた治療法を一日も早く患者に届けるため、実用化を目指して同臨床試験を推進し、早期の有効性・安全性の確認を進める。
 網膜色素上皮裂孔は、加齢黄斑変性等に起因し、網膜色素上皮(RPE)細胞層が断裂、収縮し部分的に欠損する病態である。
 視野の欠損や、視力低下を引き起こすが、現在、同病態に対する治療法は確立されていない。RPE細胞が欠損しているが視細胞の機能が保たれている場合、RPE細胞移植による視機能の維持・回復が期待できる。

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