武田薬品は27日、エンタビオ皮下注について、中等症から重症の潰瘍性大腸炎の維持療法(既存治療で効果不十分な場合に限る)を効能・効果として、同日、厚労省より製造販売承認を取得したと発表した。
今回の承認は、エンタイビオSCの維持療法としての有効性および安全性を評価した国際共同第Ⅲ相臨床試験であるMLN0002SC-3027試験およびMLN0002SC-3030試験に基づくもの。
エンタイビオSCは、皮下注射として使用できることにより、点滴静注製剤で必要とされている薬液調製のための人員、器具、設備および時間の削減が可能となり、さらに薬液調製時または投与時の過誤等のリスクを低減することが期待できる。
また、点滴静注製剤と比較して簡便に取り扱え、かつ投与1回あたりの所要時間短縮も可能である。
◆廣田直美武田薬品日本開発センター所長のコメント
今般、エンタイビオの皮下投与製剤が承認されたことを大変うれしく思う。この承認により、患者さんや医療関係者にとって投与方法の選択肢が広がり、多様なニーズの充足とクオリティ・オブ・ライフの向上に貢献できるものと考えている。