国内初の5種混合ワクチン「ゴービック水性懸濁注シリンジ」製造販売承認取得 阪大微研と田辺三菱製薬

 阪大微生物病研究会(BIKEN財団)と田辺三菱製薬(代表取締役:上野裕明氏)は27日、共同開発による百日せき・ジフテリア・破傷風・不活化ポリオ・Hib混合ワクチン「ゴービック水性懸濁注シリンジ」について、同日に厚労省より製造販売承認を取得したと発表した。
 同剤は、既存の4種混合ワクチン(百日せき、ジフテリア、破傷風、不活化ポリオ混合ワクチン)である「テトラビック皮下注シリンジ」に、ヘモフィルスインフルエンザ菌b型(Hib)の抗原成分を加えた5種混合ワクチンである。
 5種混合ワクチンは、2014年に定められた「予防接種に関する基本的な計画」で開発優先度の高いワクチンの一つに選定されており、国内では同剤が初の承認となる。
 現在、2歳までに必要な定期接種ワクチンの総接種回数は20回以上におよびます。混合ワクチンの実用化による接種回数の削減は、乳幼児および保護者の負担軽減に繋がる。
 BIKEN財団ならびに田辺三菱製薬は、今後もワクチンおよび治療用医薬品の製造と安定供給を通して、さまざまな感染症の予防ならびに世界の人々の健康に貢献できるよう尽力していく。

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