海外連結子会社カナダ・メディカゴ社の事業撤退 三菱ケミカルグループ

 三菱ケミカルグループは3日、同社グループの田辺三菱製薬(本社:大阪市中央区、代表取締役:上野裕明氏)の連結子会社である メディカゴ社(カナダ・ケベック市)の全事業から撤退すると発表した。
 メディカゴ社は、1997年7 月17日に「設立。植物由来ウイルス様粒子(Virus Like Particle、VLP)技術を用いた新規ワクチンの研究開発に特化したカナダのバイオ医薬品会社である。
 2022 年2月には、新型コロナ感染症の予防を適応として開発してきたVLPワクチン「COVIFENZ」がカナダにおいて承認され、商用規模生産の移行に向け準備を進めてきた。
 だが、新型コロナ感染症を取り巻く環境は大きく変化しており、現状の新型コロナワクチンの世界的な需要及び市場環境と、商用規模生産の移行への同社の課題を包括的に検討した結果、COVIFENZの商用化を断念するという結論に至った。
 また、メディカゴ社が保有する開発品の今後の事業化においても、さらなる投資を継続的に行うことが困難であると判断し、当該事業から撤退し清算を進めることを決定した。
 今後、メディカゴ社の活動を大幅に縮小し、事業撤退に向けた活動を進める。清算の手続きは、現地の法令に従って、順次実施する予定である。
 なお、同件における業績への影響については現在精査中であり、今後、公表すべき事項が発生した場合に速やかに公表される。
 

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