大日本住友製薬は9日、同社連結子会社のアルタバント社が8日(米国時間)、米国医薬品ベンチャー企業のオンスピラ社買収を買収したと発表した。
オンスピラ社は、肺の希少疾患を対象とした医薬品開発に特化した非上場のベンチャー企業で、吸入型インターロイキン-1受容体アンタゴニスト「OSP-101」を、閉塞性細気管支炎症候群を対象に開発している(非臨床試験実施中)。
閉塞性細気管支炎症候群は、肺移植後の主要な非感染性合併症であり、肺移植の主な死因となっており、OSP-101は、FDAより閉塞性細気管支炎症候群の治療剤としてオーファンドラッグ指定を受けている。
肺移植を受けた患者の大多数が閉塞性細気管支炎症候群に罹患するが、同疾患の治療薬として承認されたものはなく、行われている治療の有効性が限られているのが現状だ。
オンスピラ社買収の手続きは完了しており、同契約に基づき、アルタバント社はオンスピラ社の株主に対して契約一時金を支払っている。また、開発マイルストン、販売後の販売額に応じたロイヤルティおよび販売額の目標達成に応じた販売マイルストンを支払う。