小野薬品とブリストル・マイヤーズ スクイブ社(BMS)は25日、オプジーボとヤーボイについて、切除不能な進行・再発の非小細胞肺がんに対する両剤の併用療法に係る国内製造販売承認事項一部変更承認申請を行ったと発表した。
今回の承認申請は、小野薬品とBMSが、化学療法未治療のステージⅣまたは再発の非小細胞肺がん患者を対象に実施した複数のパートで構成されている国際共同非盲検無作為化P3相試験(CheckMate-227試験)のPart1の結果などに基づくもの。
同試験結果において、オプジーボとヤーボイの併用療法は、化学療法と比較して、主要評価項目の1つであるPD-L1発現レベルが1%以上の患者における全生存期間(OS)の有意な延長を達成した。
肺がんは、気管、気管支および肺胞の細胞が悪性化した腫瘍であると考えられており、組織型によって小細胞肺がんと非小細胞肺がん(NSCLC)の2種類に分類される。
NSCLCは、肺がんの中で最も一般的な型の一つであり、肺がんの約85%を占めている。さらに、NSCLCは腺がん(肺がんの40%)、扁平上皮がん(同25%)、大細胞がん(同10%)などに分類される。
肺がんは、世界全体で年間約209万人(日本では約11.8万人)が新たに診断されている。肺がんによる死亡者数は、世界全体で年間約176万人(日本では約8.1万人)と推定されており、いずれもがんによる死亡原因の第1位となっている。
生存率は、診断された際のステージとがんの種類によって異なる。転移性肺がんと診断された患者の5年生存率は約5%。