塩野義製薬は19日、国土交通省・経済産業省・農林水産省が推進する「ホワイト物流」推進運動の趣旨に賛同し、12月4日に自主行動宣言を提出したと発表した。
「ホワイト物流」推進運動とは、深刻化が続くトラック運転者不足への対応を目的としたもの。国民生活や産業活動に必要な物流の安定的確保や、経済成長に寄与を目的に、トラック輸送の生産性の向上、物流の効率化、女性や60代以上の運転者等も働きやすい「よりホワイト」な労働環境の実現を目指す。
塩野義製薬およびグループ各社は、次の取組項目・取組内容を今後行うことでホワイト物流実現に向けて貢献していく。
◆物流の改善提案と協力=取引先や物流事業者から、荷待ち時間や運転者の手作業での荷卸しの削減、附帯作業の合理化等について要請があった場合は、真摯に協議に応じるとともに、自らも積極的に提案する。
◆パレット等の活用=パレット、カゴ台車、折りたたみコンテナ、通い箱等を活用し、荷役時間を削減する。
◆リードタイムの延長=トラック運転者が適切に休憩を取りつつ運行することが可能となるように、発荷主としての出荷予定時刻を厳守する。加えて、着荷主として幅を持たせた到着時刻の承認などにより十分なリードタイムを確保する。
◆発注量の平準化=荷待ち時間を短縮するとともに、運行効率を向上させるため、曜日波動や月波動などの繁閑差を平準化する。
◆物流システムや資機材の標準化=取引先や物流事業者から、データ・システムの仕様やパレットの規格等の標準化について要請があった場合、真摯に協議に応じるとともに、自らも積極的に提案する。
◆異常気象時等の運行の中止・中断等=台風、豪雨、豪雪等の異常気象が発生した際やその発生が見込まれる際には、無理な運送依頼をしない。また、運転者の安全確保のため、運行の中止・中断等が必要と物流事業者が判断した場合は、その判断を尊重する。