勤次郎は2日、「健康経営」を推進する優れた取り組みを実践している企業として、令和3年度「健康宣言優良事業所」を受賞したと発表した。「健康宣言優良事業所」は、「健康宣言チャレンジ事業所」として職場の健康づくりに積極的に取組み、他社の模範となる優秀な事業所に対して、名古屋市と協会けんぽで共同表彰しているもの。
同社は、健診受診率、特定保健指導の実施率、積極的な取組み姿勢などが評価された。
同社の主な取り組みと成果は次の通り。
◆保健師によるオンライン面談を実施
生活習慣病や高ストレス者に対して、臨床医・産業医・保健師が、健診やストレスチェックなどの健康データと、労働時間などの働き方データを基に、就業時間中にオンライン面談を実施した。支店勤務の社員が気軽に、しかも就業時間内に利用でき、不健康予備軍への利用も促進している。
◆「AI」による健診・ストレスチェック結果の予測と改善アドバイスを実施
過去1~3年の健診データから、来年の状態をAIで予測。さらに生活ログデータ(スマートフォンの「ヘルス×ライフアプリ」で取得)から、「毎日の歩数を増やすとどうなるか」、「タバコをやめるとどのような変化が起きるのか」などを予測し、アドバイスすることで、社員の行動変容を促している。
また、歩数などの目標達成による「健康ポイント」を設定し、インセンティブとして還元している。
◆システム活用で健康経営推進部門の工数を削減
健康経営の推進にとって課題となるデータ集計などの業務負荷を、システムの活用で軽減した。これにより、健康増進施策などの企画立案や結果分析に専念することができた。
システムの活用により、健康経営の取組みにかかる時間の短縮と、データ活用による説得力のある保健指導、施策の効果測定が可能になった。
【主な取組みの成果】
・受診期間の短縮:150日から100日へ短縮、67%達成。事後措置期間含めて50%に短縮。
・適正体重維持率:2020年度健診結果77%を2022年度は95.7%に向上(BMI)
・「Run & Walking部」設立。活動補助費を支給。
・健康ポイント参加率:11%増加
・月平均歩数:14%向上。
・ウエアラブル端末配布:12%増加。
◆「働き方改革」&「健康経営」で労働生産性を向上
健康経営の取組みには自社製品である健康管理ソリューション「ヘルス×ライフ」を活用した。労務管理ソリューションの「Universal 勤次郎」と連携することで、健診データ・ストレスチェックデータなどの健康管理データと、労務管理データを統合ERP化し、経営ビジョンに合わせた戦略的なHRM(人的資源マネジメント)を目指している。