AMR Action Fundが新抗菌薬開発で2企業に最初の投資開始 塩野義製薬

 塩野義製薬は5日、同社が出資するAMR Action Fundが、新たな抗菌薬を開発する2つの企業に対して最初の投資を開始したと発表した。
 AMR Action Fundは、研究開発型製薬業界を代表する国際組織である国際製薬団体連合会(IFPMA)によるイニシアチブで、多剤耐性菌や生命を脅かす感染症に対する革新的な抗菌薬の臨床研究を支援するため、2020年7月に塩野義製薬を含む20社以上の大手バイオ製薬企業により設立された。
 同ファンドは、2030年までに新規の抗菌薬を2~4剤製品化し、医療現場に届けることを目指す画期的な取り組みだ。
 薬剤耐性(AMR: antimicrobial resistance)はグローバルの脅威であり、薬剤耐性菌が引き起こす感染症は既存薬での治療が困難であり、致死率も増加している。
 塩野義製薬は、取り組むべきマテリアリティ(重要課題)として「感染症の脅威からの解放」を特定し、感染症のトータルケアの実現に向けて取り組みを進めている。同社は、グローバールの課題であるAMRの対策を成功させ、人々の健康を守るために必要な感染症治療薬を、世界中の患者さまのもとにいち早く届けられるよう、同ファンドの取り組みを引き続き支援していく。

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