野村博社長が2022年度新入社員に訓示 住友ファーマ

 住友ファーマは1日、2022 年度入社式を開催し、野村博社長が訓示を行った。訓示要旨は、次の通り。

 本日は、当社が住友ファーマ株式会社として新しいスタートを切る記念の日であり、本年度は、研究、開発、営業、製造、本社で女性36名、男性34名合わせて70 名の精鋭の皆さんを、住友ファーマの未来を担う第一期生としてお迎えした。
 住友の事業精神として「信用を重んじ確実を旨とし、浮利にはしり軽進すべからず」(取引先の信頼、社会の信頼に応えることを最も大切にすること、そして目先の利益のみにとらわれることのないようにという、強い戒め)、「自利利
他 公私一如」(住友の事業は、住友自身を利するとともに、国家を利し、かつ社会を利するものでなければならない)という言葉がある。
 住友の事業精神は、現代のESGやSDGsとの親和性が大変高く、住友では企業の環境と社会への責任を強く意識した経営が行われていた。
 皆さんにはこのような事業精神をもつ住友グループ唯一の製薬会社である当社の一員となったことに、誇りをもっていただきたいと考える。
 住友ファーマの企業理念の根本には「患者さんおよびそのご家族が抱える健康に関する課題を解決する存在でありたい」という強い思いがある。このような課題解決を通じて、企業価値を向上させることを目指している。
 当社は、事業活動を推進する上で「患者視点」を重視している。私は皆さんが患者さんやそのご家族のお役に立ちたいという入社の動機を大事にし、常に具体的な患者さんを思い浮かべ、魂のこもった仕事をすることを目指していただきたいと考えている。
 当社グループでは多様な人種、国籍、宗教、年齢、ジェンダー等の方々が一緒に働いている。そこで重要なのは、多様な従業員が持てる力を最大限発揮できる環境を提供することである。
 そのために、当社は共に働く人々をはじめ、サプライヤーや顧客等を含むビジネスパートナーの人権を尊重することを当社の企業としての基本姿勢としている。
 皆さんも、この多様な人々のなかで揉まれ、「自律・自立した社員」として、自ら考え、提案し実行していく、そして成果をしっかり出すことができる社員として成長し、活躍されることを期待している。
 今年度は、中期経営計画 2022の最終年度であり、次期中期経営計画につなげるための成果を出していくことが重要である。チャレンジを「CHANTO」積み重ねることで、個人として大きく成長することを期待している。
 「事業は人なり」と言うが、一人ひとりが成長することが当社の成長につながる。それは、当社がより大きな社会貢献をすることができることを意味する。現在の世界を見回しても想定外の事態が起こり、それが私たちの事業や暮らしに大きな影響を与える可能性がある。
 入社にあたって私は「進取敢為」の言葉を皆さんに送りたいと思う。「進取敢為」とは、困難な時でも自ら進んで事を成し遂げる、という意味である。私たちはこの言葉を胸に日々困難な仕事に取り組んでいる。皆さんも是非この言葉を胸に、しっかり前を向いて仕事に邁進していただきたい。

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