カラダ測定ポッドデータとの突合解析で目と肌の相関も明らかに

ロート製薬は13日、2025 年大阪・関西万博の大阪ヘルスケアパビリオンに出展した「ミライのアイケア」ブースにおいて、体験者 10 万人以上の目の健康データを収集・解析した。その結果、約3割の人が平日8時間以上デジタル視聴を行い、視聴時間が長い人ほど目の不調を実感する割合が高いことが判明。さらに、「目年齢」を一つの指標として、現代人が抱える目の実態や肌との関係が明らかになった。
ロート製薬は、昨年、大阪・関西万博の大阪ヘルスケアパビリオンにて「ミライのアイケア」をテーマとした体験展示を行い、多くの来場者に、自身の目の状態を知り、関心を持つきっかけを提供した。
今回得られたビッグデータは万博レガシーの一つであり、これらを解析することで、これまで感覚的に語られてきた「現代人の目の状態」を、データを用いて可視化した。世代や生活習慣ごとで見られる特徴を知り、より一人ひとりに寄り添ったアイケアの必要性に気づいて貰えるようサポートしていく。
また、見た目という点で、カラダ測定ポッドのデータと掛け合わせることで、新たに「目と肌との関係」も深掘ることができた。同解析で得られた知見を、まさに万博レガシーとして、世界中の人のウェルビーイングに貢献していく。目の健康に関する解析データ概要やデータから見えたトピックスは次の通り。
【解析データ概要】
・取得時期:2025年4月13日~10 月13 日
・調査手法:大阪・関西万博「大阪ヘルスケアパビリオン」カラダ測定ポッドによる測定及びアンケート
・調査対象:大阪・関西万博「大阪ヘルスケアパビリオン」内「ミライのアイケア」ブース体験者
【データから見えたトピックス】
データから見るブース体験者の目の実態
◆トピックス①現代人の目に迫る負担!長時間化するデジタル視聴

・ 約 3 割の方が平日に「8 時間以上」デジタルデバイスを視聴
・ 20~30 代は 4 割以上が 8 時間超の長時間視聴
平日のデジタル視聴時間について調べたところ、全体の約 3 割が「8 時間以上」と回答した。さらに、20~30代では 4 割以上が該当し、若い世代ほど長時間デジタルデバイスに触れている実態が浮き彫りになった。スマートフォンやパソコンの利用が日常化し、目への負担が深刻化していることがうかがえる。
◆トピックス②視聴時間と目の不調の関係

・ 約 6 割が「まぶたの重さ・目の乾き」を日常的に自覚。
「普段の生活でまぶたの重さや目の乾きはあるか」という質問に対し、62.1%の人が「感じる」(「感じる」「少し感じる」「非常に感じる」の合計)と回答した。
また、「この 1 週間で目が乾くことがあったか」という問いにも 59.6%の人が「あった」と答えており、多くの人が目の不快感を抱えながら日常を過ごしていることがうかがえる。
・ 日中のパフォーマンスへの影響?「眠気」を感じる人は 7 割超。
「日中に眠気はあるか」という質問では、全体の 74.8%が「眠気がある」(「少し眠い」「眠い」「非常に眠い」の合計)と回答した。目のコンディションが QOL(生活の質)や日中のパフォーマンスに与える影響も懸念され、この眠気が目の状態と関連している可能性も考えられる。
◆トピックス③40 代以上は要注意!デバイス視聴時間が長いほど「目年齢」が上昇!

・ 万博会場で測定する「目年齢」、平均は43.8歳となり、実年齢の平均(45.5 歳)を下回る結果となった。
・ 目年齢と実年齢とのギャップと PC やスマートフォンのデジタルデバイスを見る時間について調べたところ、デジタル視聴時間が長くなるほどに、「目年齢」が上がる傾向を確認した。この傾向は40代~60代の中高年層で顕著に見られた。
◆トピックス④ 現代人は皆お疲れ目!? 4割以上が重度の目疲れを抱えている。

・ 体験者の平均疲れ目度スコアは64点。60点以上の人で6割を超え、さらに80点以上の人で4割を占めた。
80点以上の人はモニター視聴時間に差がないにもかかわらず、「デジタルダメージ」「瞼の重み」「日中の眠気」を強く感じている傾向が見られた。
・ 疲れ目のスコアが 80 点以上の方のうち約 25%は自覚症状を感じていなかった。本人は無自覚でも、実際には目は疲れている人が4人に1人はいる可能性があることも示唆された。
◆トピックス⑤ 目年齢と肌の若さには相関あり!肌は若いのに「目」年齢が高い人が 4 割。

・ 目年齢と肌の若さに相関関係が見いだされた。また目年齢と肌スコアの個別項目でみると、「目袋」と「シワ」が目年齢と相関があることが確認された。
・ 肌スコアは若いのに「目」年齢が実年齢より高い人が4割もいて、この層を比較分析すると、日中の眠気を感じている人が多く(TOP2 差分:6.0pt)、またモニターの視聴時間が長い(TOP2 差分:12.3pt)ことが確認された。
肌が若くても油断大敵。『目』で損をしているかもしれない。モニター視聴時間がもたらしうる『目年齢』の格差が示唆された。

◆猪俣 武範 大阪ヘルスケアパビリオン 「ミライのアイケア」共同開発者 InnoJin 代表のコメント

「パンデミックを経て、デジタル眼精疲労(DES)の有病率が 80%を超えるという報告もある中、今回、万博という場で 10 万人を超える方々の目の健康に関連したデータを横断的に解析できたことは、学術的に極めて大きな意義を持つのではないか。例えば今回のデータで、モニター視聴中に 6 割以上が症状悪化を実感し、その約 6 割が『目の乾き』を自覚しているという結果は、DES の主たる原因である『画面集中による、まばたき回数の激減』と無関係ではないかもしれない。
ロート製薬と共に開発した『目年齢』という直感的な指標で可視化し、人々に“自分ごと”化するきっかけを提供した点は、予防医学の足掛かりとなる可能性を持っている。この貴重なビッグデータが、今後の個別化されたケア方法の開発に繋がり、アイケア研究を新たなステージへ押し上げられるように邁進していきたいと思う。
