白血病治療薬「アイクルシグ」 Ph+ALLの一次治療適応追加を国内申請 大塚製薬

 大塚製薬は27日、白血病治療薬「アイクルシグ」について、フィラデルフィア染色体陽性急性リンパ性白血病(Ph+ALL)に対する一次治療の適応追加を国内で申請したと発表した。同適応追加申請に伴い、一次治療実施にあたり必要となる「アイクルシグ10 mg錠」の剤型追加も申請した。
 「アイクルシグ」は、2017年に武田薬品の傘下に入ったアリアド・ファーマシューティカルズ・インクが創製した経口チロシンキナーゼ阻害薬だ。大塚製薬は、日本を含むアジア9カ国・地域における同剤の共同開発・商業化の権利を有しており、日本では「前治療薬に抵抗性または不耐容の慢性骨髄性白血病(CML)」および「再発または難治性のフィラデルフィア染色体陽性急性リンパ性白血病(Ph+ALL)」に対する適応を2016年に取得し、販売している。
 Ph+ALLは、フィラデルフィア染色体(Ph)が作り出すタンパク質であるBCR::ABL1チロシンキナーゼが病気の進行の大きな要因となる疾患で、悪性化した未熟なリンパ球である白血病細胞が骨髄を中心に増殖する極めて進行性の高い白血病だ。
 米国においてアイクルシグ(米国製品名:Iclusig)は、成人Ph+ALLにおける“他のチロシンキナーゼ阻害薬が適応とならない場合”および“T3151変異陽性の場合”の単剤療法として承認された後、2024年には化学療法併用によるPh+ALLの一次治療としてFDAより適応拡大の迅速承認を取得ている。
 日本においては、治療の第一選択薬となるチロシンキナーゼ阻害薬は限られており、予後の観点からも一次治療に用いる新たな治療選択肢が求められていた。こうした中、同剤が国内の白血病患者にとって新たな選択肢となることが期待されている。

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