Tie2受容体アゴニスト 米国FDAより重度熱傷蘇生治療を対象とする臨床試験許可取得 アンジェス

 アンジェスは5日、カナダのバイオ医薬品企業Vasomuneと共同開発している重度熱傷急性期蘇生治療薬のTie2受容体アゴニスト「Pegevongitide(AV-001)」について、米国FDAより新薬臨床試験(IND)申請の許可を取得したと発表した。
 AV-001 は、血管漏出を抑制する Tie2アゴニストの注射製剤で、現在は急性呼吸窮迫症候群(ARDS)の予防・治療に関する臨床開発が進行中である(NCT05123755)。
 なお、今回のFDAの許可に伴う2026年12月期の連結業績への影響はない。今後開示すべき事項が発生した場合には、速やかに開示する。

◆Harold Kim Vasomune研究担当副社長のコメント
 血管漏出とは、内皮バリアの恒常性が失われ、血管内の体液やタンパク質が周囲組織へ漏れ出すことで起こる現象である。これにより、酸素供給や臓器灌流が阻害され、血行動態の不安定化が生じる。
 AV-001 は重要な標的であるTie2を活性化することで、内皮の不安定化と漏出を引き起こす根本的なメカニズムに作用する。
 今回のIND許可により、Vasomuneは重度熱傷患者の蘇生過程におけるAV-001の安全性及び有効性を評価する臨床プログラムを開始することが可能になる。AV-001 は、Tie2/Angiopoietin-1 シグナル伝達経路を標的とし、血管を安定化させ、血管漏出を防ぎ、血管炎症を軽減するという新しい治療アプローチを提供する。
 AV-001 を用いたこれまでの前臨床データでは、この作用機序により血管漏出が減少し、血行動態が改善することが示されている

◆山田英アンジェス代表取締役社長のコメント
 今回、FDAが AV-001 開発プログラム拡大を認めたことを心強く感じている。当社は AV-001の開発に引き続き取り組み、血管漏出が関与する重篤な病態に対する新たな治療の実現を目指す。

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