革新的核酸医薬創出目指してタグシクス・バイオと実証実験契約締結 FRONTEO

 FRONTEOは22日、タグシクス・バイオが開発を進める人工核酸アプタマーについて、FRONTEOのDrug Discovery AI Factory(DDAIF)を活用した新薬探索を行うPoC(実証実験)契約をタグシクス・バイオと締結したと発表した。両社の技術と知見の統合により、新たな核酸医薬創出の選択肢拡大を目指す。
 タグシクス・バイオは、人工塩基技術を基盤とした人工核酸アプタマーを用いた革新的な医薬品・診断技術を開発するバイオベンチャーだ。同契約締結に伴い、FRONTEOが提供するAI創薬支援サービス「DDAIF」を活用して、タグシクス・バイオが開発を進める人工核酸アプタマーの新規標的分子および適応症探索を実施する。
 同取り組みは、人工核酸アプタマーの創薬研究にAIを活用し、新規標的分子や適応症の探索を加速させることを目的とした新たなアプローチだ。「DDAIF」の文献情報解析を通じて、従来の手法では発見が難しかった疾患と標的分子の潜在的関連性を見出すことで、人工核酸アプタマー創薬の可能性を飛躍的に拡大することが期待される。
 FRONTEOは、自社開発のAI「KIBIT(キビット)」を活用し、既知文献に記載されていない「疾患と標的分子の未知の関連性」を非連続に発見する独自技術を有している。これらの技術を基盤とする「DDAIF」は、新規性の高い標的分子候補の抽出や疾患メカニズム解析に強みを持ち、大手製薬企業を中心に導入が拡大している。
 一方、タグシクス・バイオは、独自技術を用いた人工核酸アプタマーを基盤とした創薬プラットフォームを構築し、自己免疫疾患、女性疾患、腎疾患などを対象とした核酸医薬の研究開発を推進している。
 また、東京大学および東レとの妊娠高血圧腎症治療の共同研究、米国CAGE Bio社への技術ライセンスに基づく白斑治療薬の第2相臨床試験開始など、国内外で実用化に向けた取り組みが加速している。
 今回のPoCでは、FRONTEOの「DDAIF」を活用して、人工核酸アプタマーの新規標的分子候補や適応可能性のある疾患領域、さらには既存核酸アプタマーの適応拡張の可能性を体系的に探索する。両社の技術と知見を統合することで、新たな核酸医薬創出の選択肢を広げ、アンメット・メディカル・ニーズの解消に寄与することを目指す。

◆豊柴博義FRONTEO取締役/CSO のコメント
 FRONTEOは、独自のAIと解析技術により、世界でまだ論文に報告されていない疾患と標的分子の関係性や疾患メカニズムを文献情報から非連続的に見出すことを強みとしている。今回、当社の「DDAIF」とタグシクス・バイオの革新的な新規人工塩基対技術が融合することで、人工核酸アプタマーの新規疾患への応用可能性が大きく拡がると期待している。
 本PoCが、革新的な核酸医薬の創出とアンメット・メディカル・ニーズの解消、日本の医薬産業の発展に貢献することを願っている。
◆古関千寿子タグシクス・バイオ 代表取締役のコメント
 タグシクス・バイオは、抗体医薬では製剤化が困難などの理由で狙えない疾患領域でのアンメットニーズに焦点を当て、人工塩基技術を駆使したDNAアプタマー創薬を展開している。従来のモダリティーでは狙えない標的を人的に模索・探索してきている中で、FRONTEO社の「DDAIF」が提供するAIの探索能力の可能性を知った。我々の人的な探索能力を超える知見を得られる可能性に対し、期待を膨らませている。

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