感染症治療薬「セフィデロコル」 第8回日本医療研究開発大賞で厚労大臣賞受賞 塩野義製薬

 塩野義製薬は19日、内閣府が主催する第8回日本医療研究開発大賞において、グラム陰性菌感染症治療薬セフィデロコルが「厚生労働大臣賞」を受賞したと発表した。
 シデロフォア抗菌薬の開発を通じた薬剤耐性感染症対策への貢献」が評価されたもの。表彰式は、16日に首相官邸で開催された。
 日本医療研究開発大賞は、日本のみならず世界の医療の発展に向けて、医療分野の研究開発の推進に多大な貢献をした事例に対し、その功績を称えることにより、国民の関心と理解を深めるとともに、研究者等のインセンティブを高めることを目的として、2017年度より内閣府が実施している。このうち「厚生労働大臣賞」は、社会福祉、社会保障および公衆衛生の向上・増進の観点から特に顕著な功績が認められる事例1件に対して贈られる。
 今回の受賞では、有効性、安全性の観点から開発が困難とされてきたシデロフォア側鎖を有する世界初の抗菌薬セフィデロコルを開発し、抗菌薬創製における革新的な科学的アプローチを切り拓いた点が高く評価された。
 セフィデロコルは、WHOの必須医薬品リストや英国・スウェーデン・日本のプル型インセンティブ制度に選定されるなど、薬剤耐性(AMR)対策における国際的な評価を受け、2025年4月時点で26の国と地域で承認されている。
 プル型インセンティブ制度は、薬剤研究開発におけるインセンティブ形式の一つで、成功時に報酬を与えたり、発売後の売り上げ・利益を保証するなどの形で、使用量と収益を切り離す仕組みである。
 さらに、The Global Antibiotic Research and Development Partnership(GARDP)およびClinton Health Access Initiative(CHAI)との連携により低所得国を含む135ヵ国へのアクセス改善にも取り組み、AMR対策と医療格差の是正に大きく貢献している。

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