
第一三共は19日、内閣府が主催する第8回日本医療研究開発大賞において、山岸誠東京大学大学院新領域創成科学研究科准教授とのEZH1/2エピゲノム制御を標的とするがん治療薬「エザルミア」の創製が評価され内閣総理大臣賞を受賞したと発表した。
日本医療研究開発大賞は、日本のみならず世界の医療の発展に向けて、医療分野の研究開発の推進に多大な貢献をした功績を称えるもの。医療への国民の関心と理解を深めるとともに、研究者等のインセンティブを高めることを目的として、2017年度より表彰が行われており、今回で8回目となる。
内閣総理大臣賞は、極めて顕著な功績が認められる事例1件に対して授与される。第一三共は、2023年8月に抗悪性腫瘍剤「エンハーツ」の創製等を含む「DXd ADC技術(革新的抗体薬物複合体技術)の開発による新規がん治療薬の創製」で同賞を受賞しており、2度目の受賞となる。
今回の受賞は、T細胞リンパ腫の発症・進行メカニズムとして、エピゲノム異常、特にヒストンメチル基転移酵素EZH1およびEZH2(EZH1/2)によるヒストンの過剰なメチル化が関与していることを明らかにした山岸誠氏と両酵素の阻害剤研究を実施していた第一三共が、産官学連携により世界初のEZH1/2阻害薬「エザルミア」を開発したことが高く評価されたもの。
加えて、再発または難治性の成人T細胞白血病リンパ腫および末梢性T細胞リンパ腫を対象に世界に先駆けた日本での早期承認取得による治療貢献や、他のがん種や併用療法に関するエザルミアの研究開発推進によるがん治療へのさらなる貢献への期待等も高く評価された。
表彰式は16日に首相官邸で開催され、高市早苗首相より表彰状が授与された。
◆奥澤宏幸第一三共代表取締役社長兼CEOのコメント
今回、山岸誠先生とともにこのような名誉ある賞を受賞できたことを大変光栄に思う。本共同研究は、T細胞リンパ腫という難治性希少がんの疾患メカニズムの解明から世界初のEZH1/2阻害薬の創製まで、産官学が一体となって推進したものである。
今後も、患者さんに革新的医薬品を迅速にお届けし、世界中の人々の健康で豊かな生活に貢献できるように研究開発に積極的に取り組んでいく所存である。


