
日本イーライリリーと田辺三菱製薬は6日、“肥満と肥満症の見方を変え、味方になろう!”を合言葉に、「肥満症のただしいミカタ川柳」の募集を開始した。 川柳募集は、肥満症の理解促進を目的として両社が取り組む「その肥満、肥満症かも!」プロジェクトの一環として実施されるもの。募集期間は11月6~ 20 日まで。
「肥満症のただしいミカタ川柳」では、自身や周囲の人など、身近な環境やエピソード、日常の中で感じたことや体験を通じて肥満や肥満症に関する川柳を募集している。審査の結果、最優秀賞および優秀賞に選ばれた作品は、人気クリエイターによるイラストで彩られる。
肥満症は、BMI25以上の状態をいう肥満と異なり、肥満かつ肥満に関する健康障害を合併した慢性疾患である。肥満症は、様々な病気を引き起こしたり、悪化させたりするリスクのある治療が必要な疾患だ。それにもかかわらず、生活習慣ばかりがフォーカスされ「自己管理の問題」と軽視されがちである。
日本イーライリリーと田辺三菱製薬は、一般的に誤解や偏見を持たれやすい肥満症についての正確かつ前向きな理解促進を目的とし、「肥満症のただしいミカタ川柳」を企画した。同企画を通して、肥満症に対する社会的先入観の軽減と、社会におけるこの疾患に対する正しい認識が広がっていくことを期待している。

【「その肥満、肥満症かも!」プロジェクトとは】

日本における「肥満」に該当する人口は 2800万人と推定されている。そのうち肥満に関連する健康障害を合併する状態を「肥満症」といい、他の病気を引き起こしたり悪化させたりするリスクのある治療が必要な慢性疾患である。
だが、肥満症の診断や治療は、これまで治療選択肢が限られていたこともあり、他の慢性疾患と同等には行われて来なかった。
肥満症の発症には、個人の生活習慣のみならず、遺伝などの身体的要因やストレスなどの心理的要因、また仕事環境などの社会環境的要因など、さまざまな要因が複合的に関与するため、自分の努力だけでは解決が難しいと言われている。それにもかかわらず、本人の努力や生活習慣のみがフォーカスされがちで、「自己管理の問題」という誤解や偏見(オベシティ・スティグマ)が社会課題として存在している。
こうした中、日本イーライリリーと田辺三菱製薬は、肥満症の正しい理解を促進するため、「その肥満、肥満症かも!」プロジェクトを立ち上げた。同プロジェクトでは、肥満症のある人やその周囲の人の肥満症に関する正しい理解を促し、肥満症に対する思い込みや偏見など、様々な先入観を無くしていくことで、誰もが生き生きと活躍できる健康的な社会の創造を目指している。両社は今後も、さまざまな疾患啓発活動を通して、肥満症の正しい理解を促進していく。

