泉大津市とこどもの目の健康と未来を守る「こどもMYミライアイプロジェクト」始動 ロート製薬

 ロート製薬は10日、泉大津市とこどもの目の健康と未来を守る「こどもMYミライアイプロジェクト」を始動したと発表した。
 ロート製薬と泉大津市は2023年8 月に「Well-being」な社会の実現に向け、包括連携協定を締結。健康増進に向けた取り組みや ICTモデル校でのアイケア授業の実施、イベントでの啓発活動などを実施してきた。
 現代社会においては、スマートフォンやタブレットの普及などにより、こどもたちの目を取り巻く環境は大きく変化し、こどもの目の健康課題が深刻化している。
 泉大津市では、2021年度より「すべてのこどもに一人一台端末」を目指す GIGAスクール構想を推進。画像や動画を用いた分かりやすい授業によって児童の学習意欲の向上が期待される一方で、こどもたちの目を取り巻く環境は大きく変化している。
 特に ICT 機器の活用度は全国平均や大阪府平均を大きく上回っており、2023 年度の小学生の活用度は全国平均 28.2%、大阪府平均 24.9%に対し、泉大津市では 63.0%と非常に高い水準で活用されている。
 こうした中、ロート製薬は大阪・関西万博の大阪ヘルスケアパビリオンにて「ミライのアイケア」をテーマとした体験展示を実施してきた。同社では、今後、目その他の健康に関するデータを収集・解析し、得られた知見をヘルスケアの発展や次世代への還元につなげる取り組みを進めていく考えを示している。
 今回のプロジェクトでは、これらの知見を活かし、未来を担うこどもたちの目の健康を地域全体で守り、育む取り組みを泉大津市と共同で推進。こどもたちが自らの目の健康に関心を持ち、「目の大切さ」や「予防やアイケアの重要性」の意識向上とアイケアの習慣化を目指し、「Well-being」な地域づくりに貢献していく。「こども MY ミライアイプロジェクト」の主な取り組みは、次の通り。

① 「ロートアイケア教材」を活用したアイケア授業の実施:小学校 4~6 年生を対象に教材を通して目の大切さを自覚し、デジタル機器との適切な付き合い方「アイケア・スキル」を楽しく学ぶプログラムを実施する。

② こどもの「目の健康」ガイドブックの配布:小学校入学時にこどもたちと、その保護者方向けに目の健康のためのガイドブックを配布し、目の健康意識の向上を目指す。

③ 廃プラスチック回収×アート:目薬容器の回収を行い、廃プラスチックを活用したアート作品の制作やワークショップなどを通して、目と地球の健康を守る活動を推進する。

スケジュール

 同プロジェクトは、大阪・関西万博で得られる知見と経験を地域に還元するレガシー事業の一つとして、単なる啓発活動にとどまらず、子どもたちが自らの目の健康に関心を持ち、主体的にケアを行うきっかけをつくることを目指している。泉大津市との取り組みをモデルに全国の自治体との連携へ広げ、こどもの目の健康と健やかな成長と未来の可能性を広げることに貢献していく。

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