ダトロウェイ トリプルネガティブ乳がん一次治療対象P3試験で好結果 第一三共

 第一三共は6日、ダトロウェイ(Dato-DXd/DS-1062、抗TROP2抗体薬物複合体[ADC])について、トリプルネガティブ乳がんの一次治療を対象としてP3試験で好結果を得たと発表した。
 同試験は、免疫療法による治療の対象とならない転移性または局所再発性の手術不能なトリプルネガティブ乳がんで、前治療歴のない患者644名を対象に、同の有効性および安全性を医師選択薬(化学療法)投与群と比較して評価したグローバルP3試験。
 同試験の主要評価項目である全生存期間および無増悪生存期間について、ダトロウェイ投与群は化学療法投与群に対し、統計学的に有意かつ臨床的に意義のある改善を示した。
 安全性については、乳がんを対象とした同剤の他の試験と同様の傾向であった。同試験結果の詳細は、今後、学会で公表し、各国・地域の規制当局に共有する予定である。
 現在、同試験に加え、トリプルネガティブ乳がんを対象とした 3つのP3試験(TROPION-Breast03、TROPION-Breast04およびTROPION-Breast05)が進行中である。
 第一三共は、トリプルネガティブ乳がん患者に新たな治療の選択肢を提供できるよう同試験結果に基づき、日本を含むグローバル承認申請に向けた準備を進めていく。

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