富士通とアイケアへの意識向上を促す実証実験開始 ロート製薬

「POCOME」のイメージ画像

 ロート製薬は、富士通と「POCOME(ポコミー)」を用いて目の健康を考えるきっかけを調査する実証実験を10日より開始する。
 POCOMEは、大阪府立だいせん聴覚高等支援学校の生徒と共に実施した未来のアイケアを考える共創ワークショップの成果である、自分の目をぽこっと取り出したかのような体験ができる装置で、3 日に大阪・関西万博大阪ヘルスケアパビリオンのリボーンステージで開催されたイベント「ROHTO Healthcare DAY」で先行して公開された。
 近年、スマートフォンやPC の長時間利用に伴い、目の健康を取り巻く環境は大変深刻な状況になっている。アイケアは一部の人だけの課題ではなく、すべての人が向き合うべきテーマとして注目されている。
 両社は、このような課題意識のもと、目からつながる未来のウェルビーイングを考えるべく、視覚情報が特に大切となるろう学校の生徒と「未来のアイケアをデザインしよう」というワークショップを開催した。
 「POCOME」は、このワークショップから生まれた、アイケアをより多くの人が自分ごとにすることを目的とした新しい体験を実現するプロトタイプだ。
 3日に大阪・関西万博 大阪ヘルスケアパビリオンにて開かれた「ROHTO Healthcare DAY」での先行公開に加えて、10月10日~13日まで、JR 大阪駅そばのロート製薬のレストラン「ロートレシピ」で「POCOME」を展示する。両社は、「POCOME」の体験者を対象としたアンケートを通して、人々が目の健康について考える意識に変化があったかなどを調査する。
 両社は今後も、ウェルビーイング社会の創造を目指し、当事者との共創を推進。目と目を合わせたコミュニケーション機会の尊さや、目が果たす役割の大切さを社会に広げ、ウェルビーイングにおける目の意義を考えるきっかけを生み出す役目を果たしていくとともに、同取り組みを通して他者との違いが受け入れられる社会の実現を目指す。
 

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