細胞療法に関する研究開発中止決定 武田薬品

 武田薬品は1日、細胞療法に関する自社での取り組みの中止を決定したと発表した。これに伴い、2026年3月期第2四半期において、主にガンマ・デルタ(γδ)T細胞療法プラットフォームに係る無形資産の減損損失として約580億円を計上する。
 なお、2025年度の通期連結業績予想には、仕掛研究開発品を含め、製品に係る無形資産減損損失として500億円を織り込んでおり、影響の大部分はこれにより吸収される見込みである。
 今後、武田薬品は、同社の細胞療法プラットフォーム技術の強化ならびに当分野での研究や臨床応用可能なプログラムのさらなる進展を担うことのできる外部パートナーを模索していく。現在当社が細胞療法技術を用いて実施している進行中の臨床試験はない。
 今後、武田薬品は、患者に対しより迅速かつ大規模に革新的な治療法を届けることができると考えられるプログラムに短期的な投資を再集中する。
 低分子医薬品、バイオ医薬品、および抗体薬物複合体など、当社が注力するモダリティを活用した前臨床プログラムでは、革新的かつ独自性の高い治療候補の開発が進行中で、細胞療法研究で得た知見を、今後もこれらの前臨床プログラムにおいて活用していく。

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