鳥居薬品の膚疾患治療薬「ワイキャンス」 日本で承認取得 塩野義製薬

 塩野義製薬は19日、同社グループ鳥居薬品の皮膚疾患治療薬「ワイキャンス」について、日本国内で伝染性軟属腫を適応症とした製造販売承認を取得したと発表した。
 ワイキャンスは、カンタリジンを有効成分とする皮膚疾患治療薬(外用剤)である。国内で実施した2歳以上の伝染性軟属腫患者を対象としたP3試験において、有効性の主要評価項目について、プラセボに対するワイキャンスの優越性が確認され、安全性及び忍容性に特に問題は認められなかった。同剤は、伝染性軟属腫に対する新たな治療の選択肢になるものと期待される。
 また、ワイキャンスは、Verrica社が米国で2023年7月に成人及び2歳以上の小児患者を対象として伝染性軟属腫の適応症で製造販売承認を取得し、2023年8月より販売している。
 さらに、尋常性疣贅については、米国でP2試験が終了している。加えて、適応追加に向け、さらなる臨床試験が計画されており、米国における被験者登録開始は2025年末を予定している。

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