Wegovy 心血管疾患の過体重・肥満対象リアルワールド研究で心筋梗塞、脳卒中および全死亡リスクをチルゼパチドに比べ軽減 ノボ ノルディスク

 ノボ ノルディスクは2日、Wegovyについて、心血管疾患を有する過体重もしくは肥満の人を対象としたリアルワールド研究(STEER研究)において心筋梗塞、脳卒中および全死亡のリスクをチルゼパチドと比較して57%低下させたと発表した。
 STEER研究は、糖尿病の既往がない過体重または肥満でCVDの既往を有する人を対象に、主要心血管イベント(MACE)をWegovy (セマグルチド2.4 mg) とチルゼパチドで比較検討するもの。
 Wegovy(セマグルチド2.4 mg) は、過体重または肥満で心血管疾患 (CVD) を有し、治療を継続した人において、心筋梗塞、脳卒中および全死亡のリスクをチルゼパチドと比較して有意に57%低下させた。
 同様に、治療中断の有無を問わず全投与例において、Wegovyは心筋梗塞、脳卒中および全死亡のリスクをチルゼパチドと比較して有意に29%低下させた。
 同研究結果は、Wegovyで認められる心臓保護効果がセマグルチド分子固有のものであり、したがって他のGLP-1またはGIP/GLP-1ベースの治療薬にはそのような効果を当てはめるられないことを示唆し、これまでのエビデンスをさらに補強するものである。
 これらの研究成果は、8月31日 、スペインのマドリードで開催された2025年欧州心臓病学会学術集会 (ESC 2025) で発表された。

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