ロート製薬は1日、海洋微細藻類の研究開発を推進するOPBioと資本業務提携契約を締結したと発表した。
同資本業務提携により今後、①微細藻類由来の新規機能性素材の共同開発、②化粧品・食品・医薬品領域における応用展開、③久米島 藻類農園「FARMO」と連携した地域循環型の事業モデル構築、④グローバル市場を見据えた事業展開の加速ーを推進していく。
ロート製薬は、未知のものを解き明かそうとする情熱と科学的思考を原動力に、顧客や患者のニーズに対し新たな価値を提案するべく、新たな挑戦に取り組んでいる。この姿勢は、ロート製薬の企業文化に深く根付いており、この「サイエンスベースな企業体質」をさらに強化していくことで、一般用医薬品や化粧品などのセルフケア領域の事業のみならず医療用医薬品、再生医療事業等メディカル領域まで広げ、世界中の人々のウェルビーイングな暮らしの実現に貢献すべく邁進している。
OPBioは、2006年の創業以来、沖縄の豊かな海洋資源を活用し、未利用生物資源の探索から成分分析、スケールアップ培養、製品化に至るまで一貫して取り組んできた。特に、微細藻類「パブロバ」に代表される機能性成分（フコキサンチン、EPA等）の社会実装を推進している。
両社はこれまで研究開発において協力を進めてきたが、同資本業務提携を機に協力関係をさらに強化し、研究開発から事業化までをスピードアップさせることで、社会課題の解決と持続可能な成長の実現を目指す。
同提携では、OPbio の2 社連携を進める。また、ロート製薬グループ会社のロート・F・沖縄の運営する沖縄県久米島町の久米島藻類農園「FARMO」を活用しながら、再生可能エネルギーや海洋深層水など地域資源を活かした循環型モデルを推進しており、同社の製品開発力とOPBioの培養技術を組み合わせることで、地域発の産業創出と雇用拡大を実現し、ウェルビーイングな地域社会の構築に貢献していく。
特に、微細藻類を活用した新素材・新製品の開発を久米島からグローバルに展開することで、「海洋資源の持続的活用モデル」の実証を進め、国内外への発信拠点としての役割を強化していく。
なお、同件が 2025 年度の当社連結業績に与える影響は軽微で、今後、公表すべき事項が生じた場合は速やかに告知する。
