夏本番、国境を越えた数々の音楽フェスティバル開催 大阪・関西万博

 大阪・関西万博では、7月下旬~8月上旬にかけて国境を越えた数々の音楽フェスティバルが開催される。
 世界中で多くの音楽フェスティバルが開催される夏本番。太陽の下、ジャンルや国境を越えたリズムに身をゆだね、人々の心が一つになる瞬間を楽しむ季節がやってきた。大阪・関西万博においても、アニメ音楽や民族音楽をはじめ、個性豊かな音楽を通して世界との交流を楽しめるイベントが繰り広げられる。
 「アニメ音楽で盛り上がるライブ」「古代シルクロードをきっかけに実現した奈良とウズベキスタンの共演」「ハンガリーの民俗音楽」「アフリカと日本の融合オペラ」「障がいを越えて笑顔を届けるステージ」など、国境を越えて繰り広げられる様々な音楽イベントが企画されている。各イベントの概要は次のの通り。

◆著名な日本人作曲家がアフリカへ拠点を移し、4年の歳月をかけて完成させた渾身作「ブルキナファソ・オペラプロジェクト『LÀ-BAS OU ICI…』」 

EXPO 2025 Visitors
EXPO 2025 Visitorsは大阪・関西万博の来場者向け公式ポータルサイトです。会場マップ、パビリオンやイベントの最新情報などを提供しております。

・日程=8月4日16時開

・演場所=東ゲートゾーン EXPO ナショナルデーホール「レイガーデン」

・内容=今回の出演は「サバブ・カディ・ケイコ」。グリオと呼ばれるブルキナファソの伝統音楽継承者グループと、彼らに出会い、2020年同地に拠点を移した一人の日本人女性作曲家/ピアニスト 藤家溪子(ふじいえ・けいこ)さんからなるグループ。優れたオーケストラ作品に贈られる作曲賞「尾高賞」を2度も受賞する藤家さんプロデュースのもと、ジャズやラップのルーツと言われる伝統音楽・芸能を伝承してきたグリオが生み出す、全く新しいスタイルのオペラが誕生した。アフリカの苦難の多い歴史の中で、楽譜などに記述されることなく連綿と受け継がれてきた伝統音楽。複雑かつ華麗で、しかも魂に直接響いてくるようなポリリズムのビートから、コーラのような弦楽器の優雅で繊細な表現まで、多種多様な音楽表現で織りなす奇跡のオペラだ。

◆世界中で親しまれ、影響を与えてきた日本のアニメ音楽を全身に浴びよう!
「OSAKA MUSIC LOVER 『JAPANIMATION ROCKS』」https://www.expovisitors.expo2025.or.jp/events/08e3a24f-0ae8-417e-a498-a859c7b4d01c

・日程=7月26日・27日16時開演
・場所=東ゲートゾーン EXPO ホール「シャインハット」
・内容= 日本のアニメは、もはや単なる映像作品にとどまらず、世界的カルチャー現象にまで成長している。パリやミラノのランウェイでは「AKIRA」「攻殻機動隊」などから着想を得た近未来ファッションが発表され、GUCCIやLOUIS VUITTONは「ポケモン」や「ドラえもん」との公式コラボを展開。食文化でも「ラーメン」や「おにぎり」がアニメをきっかけに世界中に広まり、SNS上ではアニメ風イラスト「anime style」が世界共通言語となるなど、デザインやファッション、食文化にまで日本のアニメカルチャーが息づいている。音楽シーンにもその影響は大きく、アニメ音楽をきっかけに日本の音楽を愛するファンが国境を越えてつながっている。
 こうした世界的なアニメ文化の熱狂を大阪・関西万博の会場に届けるのが、「OSAKA MUSIC LOVER 『JAPANIMATION ROCKS』」だ。特に主題歌やエンディングソングを歌う有名・人気アーティスト(大阪出身を含む)が集結し、熱気あふれるパワフルな歌声を世界中から訪れる来場者に披露し、会場をエネルギッシュに盛り上げる。
 7月26日の出演はKANA-BOON/SCANDAL/FLOW/yutori。27日には、秋山黄色/PUFFY/BURNOUT SYNDROMES/ビッケブランカといった、豪華人気アーチストが続々登場。
 なお、同イベントは大阪府内周遊を楽しんでもらう「大阪来てな!キャンペーン」(大阪府・大阪市・公益財団法人大阪観光局)の一環として開催される。

◆武術映画のような圧倒的なパフォーマンスと台湾・日本の伝統文化や音楽が融合
武ノ風(台湾と世界文化)https://www.expovisitors.expo2025.or.jp/events/d885ac93-893e-49b9-963a-b97d02285ddf

・日程=8月6日 終日開催
・場所=エンパワーリングゾーン フェスティバル・ステーション
・内容= 台湾で親しまれている伝統音楽と、武術映画のような迫力あるパフォーマンスを融合させ、さらに日本の伝統文化も取り入れた、誰もが楽しめる圧巻の体験型パフォーマンスを紹介する。
 タイトル「武ノ風」に込められた「武」は、武道、陣頭、獅子舞、カポエイラ、古典舞など多様な伝統的技芸を集めたダイナミックなパフォーマンスを意味し、「風」は太鼓や二胡などの伝統的な文化楽器と日本の伝統楽器を組み合わせた多彩な音楽表現を、風のように広く届けたいという思いを込めている。

◆「奈良×ウズベキスタン・サマルカンド友好交流フェスタ2025」https://www.expovisitors.expo2025.or.jp/events/6be232c6-2a3c-4074-a35f-34dcb4857c1e

・日程=7月24日 時間未定
・場所=東ゲートゾーン ポップアップステージ 東外
・内容= 中央アジアのウズベキスタン共和国の歴史都市 サマルカンド市は、青いタイルで装飾されたモスクや霊廟が多く建設され、その美しい青色は「サマルカンドブルー」として世界中に知られている。
 2022年、サマルカンド市と奈良市は、古来シルクロードによる交流の縁で姉妹都市となった。当日は両国の伝統舞踊と音楽が、時代も国境も越えて人々の心を結び、新たな文化の交流を生み出す。

◆「音楽コンサート『幸運を呼ぶ魔法の歌』」https://www.expovisitors.expo2025.or.jp/events/1aa13506-a0ab-42db-b1d0-e733c93a2c9f


・日程=7月27日 10時~11時
・場所=東ゲートゾーン ポップアップステージ 東外
・内容= 視覚障がいをはじめ、様々なハンディキャップを持ったメンバーで2023年に結成された音楽グループ「カラフルな天使たち」。
 「一度聴けば口ずさみたくなる」というオリジナル曲が大阪府文化芸術コンテストで評価されて以来、さまざまなイベントに出演するなど活躍の場を広げている。
 子どもから大人まで、更には国や言葉を越えて自然と手拍子を打ち、手話や歌で一体になれるステージは、まさに多様性が響き合う、万博らしい音楽体験である。

◆「音楽コンサート『マゴシュ楽団』」(ハンガリー)https://www.expovisitors.expo2025.or.jp/events/a50cab6a-4a26-4b40-a20e-0d3bfb1731d3


・日程=7月30日18時~21時
・場所=東ゲートゾーン ポップアップステージ 東外]
・内容= 会期を通して、ハンガリーからは数多くのミュージシャンが来日。様々なジャンルの音楽で、「大阪・関西万博」に華を添えている。
 今回紹介するのは、ハンガリー・ブダペストを拠点に活動する民俗音楽バンド「マゴシュ(Magos)楽団」。トランシルヴァニアやハンガリー各地に伝わる伝統音楽を、本来の音色を保ちながら再現することで知られている。積極的なフィールドワークを通して民族音楽を直接地域の人から学び、まるで現地の村にいるかのような臨場感を生み出す彼らの演奏は、文化の架け橋として、国内外のコンサートやダンスハウスイベントを通して、人々の心をつなげてきた。この夏は、万博会場で世界の心を響かせる。
 なお、ハンガリーからは、当公演の後も、8月に12回、9月に6回音楽イベント開催を予定。民俗音楽、ジャズ、クラシック、エレクトリック音楽など、ハンガリーに根付く様々な音楽が演奏・披露される。

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