薬剤師の活動が目に見えて評価されるよう尽力 乾会長が大阪府薬総会・代議員会で強調

乾氏

 大阪府薬剤師会は21日、同会館で第25回定時総会、第150回通常代議員会を開催し、2024年度決算及び事業報告を承認した。
 乾英夫会長は、あいさつの中で、4月からスタートした地域包括ケアシステムや患者のための薬局ビジョンについて言及。「7月の本田あきこ候補の再選を目指す参議院議員選挙に向けて地域の各薬局を訪問しているが、単に処方箋を受けるだけでなく地域の患者さんのために職能を発揮しておられることを改めて認識した」と強調した。
 その上で、「今後も、薬局がしっかりと各地域の行政、多職種と連携して地域包括システムに対応して行ってほしい」と要望した。
 また、国会での日本維新の会猪瀬直樹参議院議員の「薬剤師の仕事はPTP包装を輪ゴムで止めるだけで誰でも出来る」の発言に対して、「まだまだしっかりと現場の声が国に届いていない」と反発。 「もっと我々の活動が目に見えて評価されることが今後ますます重要になる。そのために我々は尽力する」と断言し、本田あきこ参議院議員再選の重要性を裏付けた。

渡嘉敷氏

 薬剤師の渡嘉敷奈緒美前衆議院議院は、「本田あきこ候補は2期目ということで再選は大丈夫と思っている人が多い。だが、自民党はそんなに強くなく、比例枠も小さくなっている」と現況を説明し、「かなりパワーアップして応援しなければ厳しい。本田候補とともに大阪選挙区自民党候補の柳本あきら氏を応援頂きたい」と訴求した。
 自らの活動状況についても、「厚労を中心とする落選した中堅議員が勉強会を立ち上げ、“診療報酬は薬の値段をさげるための費用対効果ではなく、医療全体の国民の感覚に合った評価をすべきである”と提言し、骨太の方針の中に入った」と報告した。
 大阪府薬の2024年度収支決算額は、経常収益8億3107万3060円、経常費用7億9424万6885円で、3682万6175円の黒字となり、一般正味財産期末残高は37億9702万6111円に増加した。
 2024年度の主な事業として、「第26回近畿薬剤師学術大会」、「高度管理医療機器等の販売事業に関わる継続研修会」、「地域フォーミュラリーに関する研修会」、「薬剤師のための予防接種に係る研修会」などの各研修会開催や、「薬局店頭における“外国人対応マニュアル”(スペイン語、ポルトガル語、タイ語、ベトナム語、フランス語)の作成」、「OKISS(大阪府薬かかりつけ薬局情報支援システム)の備蓄ネットワーク等による会員薬局の医薬品備蓄充実支援」ーが報告された。

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