iPS細胞でスポーツの未来を切り拓く ファンルーツ、アイ・ピース、レジュが戦略的提携

 ファンルーツ、アイ・ピース、レジューの三社は、iPS細胞技術とスポーツ分野を融合させた新たな取り組みに向けた戦略的提携を結ぶことを明らかにした。
 同提携により、スポーツ業界に革新をもたらすソリューションを提供し、選手の健康管理やパフォーマンス向上を目指す。サッカー事業を中心に展開するファンルーツ、iPS細胞技術を基盤に再生医療関連事業を展開するアイ・ピース、さらに「iPSF」(iPS細胞抽出成分)を基盤に事業展開するレジュが、iPS細胞関連技術を通じてスポーツ界に貢献するという共通のビジョンに基づき、合意に至ったもの。
 iPS細胞関連技術は再生医療の基盤技術として注目されており、最近では細胞・組織の活性化要因としても大きな期待が寄せられている。スポーツの世界において幅広い応用が見込まれる。
 三社はこの提携を通じて、スポーツ界におけるiPS細胞関連技術の理解を深めるとともに、iPS細胞バンキングのさらなる普及と、選手のケガの治療やリハビリテーションを高速化するための新しいアプローチの開発を推進していく。
 また、プロ選手へのiPS細胞関連技術の適用を通じて得られる知見をもとに、将来的には一般のスポーツ愛好者に対しても、iPS細胞関連技術に基づく健康サービスを提供し、スポーツを通じた健康向上へのさらなる寄与が期待できる。
 今回の新たな提携により、スポーツ業界におけるiPS細胞関連技術の活用を進めるとともに、選手や愛好者にとって革新的な健康支援を一日も早く実現するように三社が力を合わせてていく。
 同提携では、iPS細胞を活用した医療技術の開発と、スポーツ選手に特化したパフォーマンス改善プログラムを推進する。具体的なプログラムの内容)は、次の通り(予定)。

◆スポーツ傷害治療の革新と怪我の予防: サッカー選手が多く直面する膝や関節の問題を治療するために、iPS細胞を利用した再生医療の研究をサポートする。これにより、選手が迅速かつ効果的に回復できる新たな治療法、また怪我を事前に防ぐ施術、さらには引退後も健康な体で過ごせる施術を開発し提供する。

◆パフォーマンス向上: iPS細胞関連技術を活用し、選手の体調管理やパフォーマンス向上を図る。具体的には、選手の体内の細胞の再生・修復や、筋肉・神経の年齢によるパフォーマンス低下を軽減するための施術の開発を推進し、より高いレベルでの競技パフォーマンスを長く続けるためのサポートを提供する。

◆教育と普及活動: iPS細胞関連技術の利点を広くスポーツ業界に認知してもらうために、選手や医療関係者、チーム関係者などに向けて情報提供を行う。技術的な理解を深め、スポーツ業界全体でiPS細胞の可能性を最大限に活用できるよう教育活動を進める。

 3社は、この提携を通じて、スポーツ選手の健康管理やパフォーマンス向上に対する新しいアプローチを確立し、選手の競技生活をより長く、質の高いものにすることを目指す。

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