「レミッチ」の用途特許賠償金 東レと半額受け取りで合意 鳥居薬品

 鳥居薬品は4日、東レが製造販売承認を取得し、同社が販売する経口そう痒症改善剤「レミッチ」を巡る用途特許訴訟で後発品メーカーから東レに支払われる賠償金および遅延損害金について、東レとの間でその半額を受け取ることで合意していることを明らかにした。
 知財高裁は5月27日、用途特許侵害を認定し、後発品メーカーの沢井製薬に142億9093万9291円、扶桑薬品に74億7287万円の賠償金および遅延損害金の支払いを命じた。東レは2018年、東京地裁に2社を提訴していたが、21年に請求を棄却し、控訴していた。沢井製薬、扶桑薬品は、最高裁に上告する方針を明らかにしている。
 鳥居薬品は、「判決が確定していない現時点で、当社に当該賠償金および遅延損害金が帰属する時期およびその金額は未定である」とコメントしており、本年2月7日に公表した2025年12月期の業績予想(2025年1月1日~2025年12月31日)の変更はない。
 同件訴訟の判決が確定し、開示すべき事項が生じた場合には、速やかに公表する。

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